実は、僕の子供は「胎便吸引症候群(MAS)」という診断を受け、産まれてすぐにNICU(新生児集中治療室)へ入院した。
幸せなはずの出産直後、急に告げられたその言葉。正直、それまで一度も耳にしたことがない言葉であったし、説明を受けてもパニック状態で何も頭に入ってこなかったのを覚えている。
この記事では、実際にわが子が1ヶ月の入院を経て元気になった経験をもとに、当時の不安やパパとして感じたことを綴りたい。
胎便吸引症候群(MAS)とは何なのか?
医学的な細かい定義は専門サイトに譲るが、パパとして理解した内容はこうだ。
「赤ちゃんがお腹の中や出産時に初めてのうんち(胎便)をしてしまい、それを肺に吸い込んでしまうことで呼吸が苦しくなる症状」
わが子の場合は呼吸に影響が出ていたため、そのままNICUへ運ばれることになった。
襲いかかる「情報の少なさ」と「ネットの恐怖」
入院が決まってから一番きつかったのは、正解が分からない不安であった。
必死にスマホで検索しても、出てくるのは難しい医学用語や、最悪のケースを想定した「致死率」といったショッキングな数字ばかり。それを見るたびに心臓が締め付けられ、夜も眠れないほど不安になった。
今思えば、あの時の自分は「安心」を探して検索していたはずなのに、逆に自分を追い詰めてしまっていたのである。
実際はどうだったのか:1ヶ月のNICU生活を経て
結論から言うと、わが子は約1ヶ月間の入院を経て、無事に退院することができた。
当時は、管につながれた小さな姿を見るたびに「代わってあげたい」と無力感に苛まれた。だが、専門の医師や看護師の方々による献身的な治療のおかげで、わが子は一歩ずつ回復していった。
現在、わが子は後遺症もなく、驚くほど元気に育っている。当時の不安が嘘のように、毎日笑顔を見せてくれている。
経験して分かった「不安と向き合う3つの鉄則」
あの過酷な時期を振り返り、もし当時の自分に声をかけるなら、以下の3点に尽きる。
- 医師の話を「今のわが子の正解」とする
ネットの不特定多数の情報よりも、目の前のわが子を診ている先生の言葉を信じること。 - 「今の状態」だけを見る
まだ起きていない未来の心配(後遺症など)で頭をいっぱいにせず、今日の一歩を喜ぶ。 - スマホを置く勇気を持つ
悪い情報ばかりが目に飛び込んでくる時期は、あえて検索を断つことも親の重要な仕事である。
退院後の「静寂」への恐怖
無事退院できた喜びの一方で、家に戻ると病院のモニターがない「静かさ」が怖くなった。「もし寝ている間に呼吸が止まったら」と考えると、一睡もできない夜が続いたのだ。
その不安を解消し、僕たちに心の平穏をくれたのが「ベビーセンサー」であった。これについては、また別の記事で詳しく紹介したい。
まとめ
胎便吸引症候群(MAS)は、予備知識がないとパニックになるほど恐ろしい言葉に聞こえる。だが、現代の医療体制と赤ちゃんの生命力は、僕たちが想像する以上に強い。
大切なのは、ネットの不確かな情報に振り回されず、今のわが子を信じて向き合うことだ。今、不安の渦中にいるパパやママにとって、この記事が少しでも前を向くきっかけになれば幸いである。


