わが子が1ヶ月のNICU入院を経て、ようやく我が家に帰ってきた。
「これでやっと家族水入らずで過ごせる」
そう喜んだのも束の間、退院したその日の夜、私は得体の知れない恐怖に襲われた。
病院の「音」がなくなったことへの違和感
病院では、わが子の体には常に心拍や呼吸を測るモニターがついていた。何かあればアラームが鳴る。その「音」は、私にとって最高に安心できる守り神であった。
しかし、家の寝室はあまりにも静かだ。
スヤスヤと眠るわが子の横で、「今、本当に息をしているのか?」と不安になり、何度も胸の動きを確認したり、鼻先に手をかざしたりしてしまう。
結局、一睡もできないまま朝を迎えた。
「親が眠れない」ことが最大の育児リスク
そんな日々が数日続き、私と妻は心身ともに限界に達していた。
わが子の命を守るために起きているはずが、寝不足で頭が働かず、日中の育児や生活に支障が出始めたのである。
「これでは、自分たちが倒れてしまう」
そこで導入を決めたのが、ベビーセンサー(乳児用体動センサ)であった。
私が導入を決めた理由
- 暗い部屋で何度も息を確認する強迫観念から逃れたい
- 寝不足によるケアレスミスをなくしたい
- 「何かあれば鳴る」という安心を家にも持ち込みたい
導入して変わった「夜の空気感」
ベビーセンサーを設置した夜、私たちの心境は劇的に変化した。
「もし呼吸が止まれば、センサーが教えてくれる」
その確信があるだけで、布団に入った時の安心感が全く違うのだ。もちろん、センサーがあるからといって100%安全なわけではない。だが、親が「何かあれば気づける」と信じて眠れることは、育児の質を維持する上で何よりも重要であった。
「親の精神を安定させるためのインフラ」
ベビーセンサーは単なる便利グッズではない。私にとって、それは育児を継続するための基盤そのものだった。
迷っているパパ・ママへ伝えたいこと
「過保護かもしれない」「高い買い物だ」と迷う気持ちも分かる。
しかし、呼吸器系の不安を経験した子を持つ親にとって、これは贅沢品ではない。レンタルという選択肢もある。まずは1ヶ月でも使ってみてほしい。
親がしっかりと眠り、笑顔で朝を迎えられること。それが、退院したばかりのわが子にとって一番のプレゼントになるはずだ。
次回の記事では実際に使っているベビーセンサーについて詳しく書いていきたい。


